5月18日、栗駒山登山の安全を祈願する夏山開きが、3つの主要な登山口で行われました。
宮城側では中央・東栗駒登山口のいわかがみ平(栗原市栗駒)と、湯浜登山口の湯浜温泉三浦旅館(栗原市花山)、岩手側では須川登山口にある須川ビジターセンター(一関市厳美町)で行われました。
この日はあいにくの強風でしたが、気温が高く青空も垣間見えたことから、いわかがみ平には登山者が続々と訪れ、残雪を踏みしめながら山頂を目指しました。
今季は例年に比べて残雪が多く、中央登山道では登山口と山頂付近にたっぷり残っています。
一方、気温の急上昇に伴い、融雪が急速に進んでいるので、雪渓の踏み抜きによる転倒や滑落にご注意ください。
東栗駒登山道の新湯沢では、まだ雪がたっぷり残っていますが、裂け目が発生し薄くなり、穴が開くと急速に崩落が進みます。
雪渓の下に潜り込むと助かりませんので、通行する際は雪渓の状態を慎重に見極め、薄くなる中央部と両端を避けて歩くなど、くれぐれもご注意ください。
なお、表掛(御沢)登山道は、雪渓がなくなる梅雨明けまでは超上級者向けで、初心者は遭難死すること必至。
湯浜、裏掛(新湯)、大地森(世界谷地)、天馬尾根(秣岳)登山道は、残雪が多く道迷いしやすいので、経験豊富な登山者を伴わない登山は愚かな行為です。
栗駒山は初心者に優しく、比較的登りやすいと言われますが、油断すると山は思わぬかたちで牙をむくので、安全を最優先に楽しんでください。
これから本格的な登山の季節を迎えるにあたり、皆様のご無事をお祈りします!
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