宮城県山岳遭難防止協議会栗原支部による冬山遭難捜索救助訓練が、栗駒山中腹の旧いこいの村跡地周辺(栗原市栗駒耕英地区)で行われ、栗原警察署と栗原消防署、民間救助隊員の計43名が参加しました。
訓練内容は、雪上歩行具による歩行、雪の急斜面での登攀、雪山三種の神器を用いて雪崩による埋没者を捜索して掘り出す救助など。
2月の厳冬期にもかかわらず気温は8度で雨が降り、積雪深は例年の3月下旬並みと、季節がひと月も早く進んでいると感じました。
厳冬期は猛烈な季節風の影響を受けるため、登頂が容易でない栗駒山ですが、3月以降は天候が安定し、安全に登頂できる日が多くなります。
栗駒山は残雪期登山とバックカントリー入門として、手ごろな山と思われていますが、春先でも厳冬期のような天候に戻ることがよくあります。
また、気温が急上昇する春先は、雪解け水や雨水が雪と地面の間に流れることで全層雪崩が引き起こされとても危険。
栗駒山は比較的なだらかで、雪崩が発生する場所は多くないものの、過去には雪崩に巻き込まれ生き埋めになった人もいます。
雪崩に巻き込まれず、また雪崩を発生させて犠牲者を出さないように、天気を読み、雪の斜面にできた皺や割れ目など雪崩の予兆を掴むことが重要です。
自然は、謙虚でない人や想像力の乏しい人に対して、容赦無く牙を剥き命を奪います。
過保護なまでに安全対策が施された下界と異なり、山は「環境に適応した者だけが生き残る」適者生存の世界。
危険性等を見極める判断力、予期せぬ事態に対応できる技術と体力、冬山登山装備をした登山者だけが、登山を無事に終えることができます。
雪山での軽率な行動は、自らと同行者の生命を危険にさらすだけでなく、他の登山者や救助隊員をも生命の危険に巻き込む可能性が高い愚かな行為であることを肝に銘じてください。

黄緑色の線は、一般登山者と一般スキーヤー、スノーボーダーの主要な道筋
緑色の線は、上級登山者と上級スキーヤー、スノーボーダー向けの道筋
青色は、過去に雪崩が発生した場所と、雪崩が発生しやすい場所
紅色は、新湯沢に転落する可能性がある危険箇所
裏掛登山道の渡渉地点は雪が少ないため、スノーブリッジが消滅しました。
雪解け水が多い新湯沢に転落すると、胸の高さ以上もある雪の壁に這い上がるのは至難の業。
水温が0度近い沢に転落した場合、数分で体を動かせなくなり、15分以内に意識を失い凍死か溺死します。
気温が急上昇する春先は、雪解け水や雨水が雪と地面の間に流れることで全層雪崩が引き起こされ、とても危険です。
栗駒山は比較的なだらかで、雪崩が発生する場所は多くないものの、過去には雪崩に巻き込まれ生き埋めになった人もいます。
旧いこいの村跡地から宮城県道築館栗駒公園線を約500m進んだ急斜面、東栗駒山稜線の東斜面など岩手・宮城内陸地震で地すべりが発生した場所や、山頂直下の南斜面などでは全層雪崩が発生します。
雪崩に巻き込まれず、また雪崩を発生させて犠牲者を出さないように、天気を読み、雪の斜面にできた皺や割れ目など雪崩の予兆を掴むことが重要です。
なお、バックカントリーはスキー場の延長ではありません。
冬山装備を持たないスキーヤーなどは立派な遭難者予備軍です。












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