花の百名山として、紅葉が美しい山として、たくさんの人々を魅了している栗駒山。
近年、紅葉の美しさから全国的に有名となり、日本中からたくさんの登山者が訪れていますが、山は登山者が増え、負荷が高すぎると荒廃してしまいます。
大切なこの山を未来の世代へ残すため、次のことに注意して登山を楽しんでください。
登山道(歩道、木道)を歩こう
休憩や追い抜きなどのために、登山道の脇や登山道以外に足を踏み入れると、踏みつけにより高山植物が枯れて土壌が露出し、風雨で土壌が流され登山道と山をたちまち荒廃させます。特に植生が保護されている場所は、関係者による植生再生の取り組みを台無しにする行為ですので厳に慎みましょう。写真を撮るために登山道以外の場所に三脚を立てることもいけません。
動植物は採取禁止
栗駒山は国定公園に指定され、貴重な動植物が数多く生息しています。それらのすべてが栗駒山の生態系を構成しています。高山植物などの採集等はぜったいに行ってはいけません。動植物の盗掘は犯罪です。
ごみを持ち込まない、ごみを持ち帰ろう
登山道にごみ箱はありません。捨てられたごみはいつまでも残ってしまいます。美しい栗駒山を維持するため、ごみを自宅まで持ち帰りましょう。紅葉時期の登山道には、マスクやペットボトル、菓子の袋、タオルなど落し物が目立ちます。忘れ物、落し物にも気をつけましょう。
Trekking pole(stick)の利用について
トレッキングポールを使用する際は、先端にキャップをつけ、土壌と植生を保護しましょう。金属の尖った先端は植物や土壌だけでなく、木道も傷めてしまいます。利用する際は、岩場や中央登山道のような舗装路だけにとどめ、土壌の柔らかい登山道での使用は極力避けましょう。
携帯トイレを携行しよう
登山道にお手洗いはありません。携帯トイレを携行しましょう。ただし、登山者が多すぎて登山道で用を足すことは難しいでしょう。三連休中日、「いわかがみ平」のトイレは処理能力を超え、詰まって使えなくなりました。使用人数が多いと水が不足して流せないため、トイレは使えない前提で考えましょう。
「2023紅葉時期の栗駒山登山に関する調査」
2022年に栗原市と環境保護連携を行なったLNTJ-Leave No Trace Japan(リーブノートレイスジャパン)が、紅葉時期の栗駒山登山の体験の質の向上と、環境保全の推進のため、栗駒山に登山した方を対象に調査を行なっています。ご協力ください。
https://forms.gle/nZHSDhYHvBNHdHfg7
コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。