登山では気象情報がとても重要です。登山成功の可否は天候次第と言っても過言ではありません。登山予定日の数日前から、最新の気象情報をこまめに確認して催行を判断し、無理なくゆとりある計画を立てましょう。

登山の際の最大の敵は風です。そして、山の天気は平地と比較にならないくらい急激に変化し、突然の強風や大雨、急激な気温低下、落雷、吹雪、短時間での大雪などに見舞われることがあります。天気の急激な変化に対応できないと、低体温症に陥るなど生死を分けることもあります。
気象遭難に陥ることは登山者の完全な判断誤りです。気象遭難は適切な判断により確実に防げるものですので、登山中も常に最新の気象情報を確認し、気象の急変等に備えた装備と適切な判断をすることが重要です。


天気予報

てんきとくらす [天気と生活情報] – 栗駒山の天気
天気予報や標高別(高度1500m付近、高度1000m付近、高度800m付近)の気温、風速の数値計算結果、登山をするための快適さを、気象条件から登山指数A~Cで24時間先まで3時間毎に表示しています。初心者の方の判断の参考になります。Aが晴れという意味ではありません。端的に言うと、登山の安全度または危険度を示すものです。

Windy.com
予測精度が世界一と評価されているECMWF(欧州中期予報Centre)等の気象予報をもとに作られ、任意の地点における天気予報を調べることができる、登山に必要な機能が詰め込まれたとても見やすく優れた天気予報です。天候(気温、風向、風速、湿度、雨量、積雪量、雲、雷など)の情報が視覚的に分かり、任意の場所と標高における詳細な天気予報を10日先まで表示できます。
初期設定ではECMWFが選択されていますが、GFS、ICONかMETEOBLUEを表示し、4種の天気予報を比較することもできます。表示方法は初期設定でbasicになっており、MenuからMeteogramに切り替えると、詳細な天気予報を見ることが出来ます。Link先はECMWFの詳細表示で、栗駒山山頂を中心に標高1,500mに設定しています。
経験的にECMWFとGFSと中間値あたりが実際の天気に近いと感じています。
iOSとAndroidのapplicationも用意されています。

SCW – 天気予報・観測情報
Windy.comと同じように、任意の地点における天気予報(雨量、雲量、気圧、風速、気温、湿度)を知ることができる、登山に必要な機能が詰め込まれたとても見やすく優れた天気予報です。
特に雲量予測はWindy.comより優れており見やすく、雲の位置や推移など詳細な天気予報を地図上に表示可能で、いつどこで日差しに恵まれるかという情報を知ることができます。雲量予測の見方について、白い部分は雲が多く、黒い部分は雲が少ないという情報を示します。黒色が濃いと青空が期待できることを示しています。
好天の下で登山したい、青空を背景に山岳風景写真を撮影したいという写真家は必見です。

Weathernews ピンポイント天気 栗駒高原オートキャンプ場(いこいの村栗駒跡地駐車場、栗原市)
Weathernews ピンポイント天気 湯浜温泉(栗原市)
Weathernews ピンポイント天気 須川高原温泉(一関市)
主要な登山口の天気予報です。中央、東栗駒、表掛(御沢)、裏掛(新湯)、大地森登山口の最寄「栗駒高原オートキャンプ場」、湯浜登山口の最寄「湯浜温泉」、須川、自然観察路、天馬尾根(秣岳)登山口の最寄「須川高原温泉」の天気予報です。36時間先までの天気、降水量、気温、風向、風速を3時間毎に見ることができます。また、週間天気(天気、最高気温、最低気温、降水確率)も1日単位で表示されています。

気象庁 今後の雨(降水短時間予報)
警報・注意情報・12時間前から現在までの降水状況、現在から15時間先までの1時間ごとの降水量分布の予測が視覚的に表示されます。出発前日から登山開始直前に見ておくと、とても役立ちます。

気象庁 気象衛星(赤外、可視、水蒸気画像)

気象庁
警報・注意情報・天気予報のほか、地上・高層天気図、気象衛星、アメダス、気象レーダー、ウインドプロファイラ(上空の風)などの気象情報が確認できます。

日本気象協会 tenki.jp  東日本の気象衛星(赤外、可視、水蒸気画像)

日本気象協会 tenki.jp  予想天気図

日本気象協会 tenki.jp  栗駒山の天気
天気予報や標高別(高度1500m付近、高度1000m付近、高度800m付近)の気温、風向、風速の数値計算結果を見ることができます。9時と15時の表示。高度別の値は気象予測の数値計算結果です。天気予報ではなく、地形や日射などの影響により山岳では値が大きく異なる場合がありますのでご注意ください。


気象観測情報(AMeDAS)(登山直前の参考に)

気象庁の気象観測所により観測された気象観測情報です。直前までの降水量と天気予報を組み合わせ、須川登山道(自然観察路)でゼッタ沢と三途の川の渡渉、東栗駒登山道と裏掛(新湯)登山道で新湯沢の渡渉、湯浜登山道で母沢と白絵沢の渡渉、表掛(世界谷地)登山道で御沢の遡行が安全に出来るか判断する参考になります。

【駒ノ湯(こまのゆ) 宮城県栗原市栗駒沼倉耕英】 栗駒山最寄りの気象観測所(太平洋側の参考に)

気象庁アメダス 駒ノ湯(コマノユ) 毎正時の観測情報
AMeDASによる気温、降水量、風向・風速、日照時間、積雪深の観測情報

日本気象協会 tenki.jp – 駒ノ湯(コマノユ)のアメダス実況
気温、降水量、風向・風速、日照時間、積雪深の観測情報を10分毎に更新。3時間、24時間、48時間、72時間までの合計降水量や、10分観測値の詳しい情報をまとめてみることができます。

【湯の岱(ゆのたい) 秋田県湯沢市秋ノ宮字湯ノ岱】 駒ノ湯の次に近い観測所(日本海側の参考に)

気象庁アメダス 湯の岱(ユノタイ) 毎正時の観測情報

日本気象協会 tenki.jp – 湯の岱(ユノタイ)のアメダス実況


Live Cam 栗駒山の天気(登山直前の参考に)

気象庁 監視カメラ(栗駒山 展望岩頭)
天馬尾根登山道の展望岩頭から昭和湖、剣岳、須川高原方向を望む。栗駒山山頂最寄りのLiveCam
(冬季は着雪により視認不可)

須川温泉 栗駒山荘 
須川登山口にある栗駒山荘(秋田県雄勝郡東成瀬村椿川)から望む秣岳と天馬尾根登山道
(冬季休業期間は休止、2023年10月現在休止中)

真湯ー国道342号
国道342号、真湯(岩手県一関市厳美町祭畤)から望む栗駒山
栗駒山の北東から山頂方向を望む