GR016720
雛桜(ヒナザクラ、サクラソウ科)

「花の百名山」は、劇作家の田中澄江さんが、昭和55年(1980年)に発表した随筆集で、翌年に第32回読売文学賞(随筆・紀行賞)を受賞されました。
田中さんは、女性の登山が一般的でなかった昭和初期から山に親しみ、山を愛し、女性の登山会「高水会」も主宰されました。
著書は、「日本百名山」の深田久弥さんのように山の大きさや品格にはこだわらず、彼女が辿った山の花をまとめた随筆集で、昭和53年から3年間にわたり「山と渓谷」に連載された記事です。

田中さんは、北海道から青函連絡船で青森へ渡り、一関を経由して須川高原温泉から栗駒山に登られました。
青函連絡船のある出来事で精神的にとても疲れていた田中さんは、栗駒山で出会った白く可憐な雛桜(ヒナザクラ)に心打たれたことを印象的に記しています。
6月中旬から下旬頃の来訪だったのでしょうか。

雛桜のほかに、以下の花たちにも触れられています。
虫取菫(ムシトリスミレ)、峰蘇芳(ミネズオウ)、岩高蘭(ガンコウラン)、栂桜(ツガザクラ)、金光花(キンコウカ)、毛氈苔(モウセンゴケ)、立山竜胆(タテヤマリンドウ)、水芭蕉(ミズバショウ)、猩々袴(ショウジョウバカマ)

alpine_plant_GR017810
岩鏡(イワカガミ、イワウメ科)
alpine_plant_GR016742
更紗灯台(サラサドウダン、ツツジ科)
alpine_plant_GR016790
立山竜胆(タテヤマリンドウ、リンドウ科)
alpine_plant_IMG_2607
岩銀杏(イワイチョウ、リンドウ科)
alpine_plant_IMG_0505
禅庭花(ゼンテイカ、キスゲ亜科)