黄葉が見事な自然観察路分岐(苔花台)

【起点】 須川高原温泉(岩手県一関市厳美町祭畤山国有林内46林班ト)
【距離】 約4.1km
【起点標高】 1,120m
【標高差】 506m
【累積標高差】 約584m
【難易度】 体力 ★★☆☆☆  技術 ★☆☆☆☆  危険 ★☆☆☆☆
【その他の情報】 水場 なし  鎖場 なし
【携帯電話】 Docomo 一部のみ  au 一部のみ  Softbank 一部のみ
【交通情報】 夏から秋まで路線バスが利用可。紅葉最盛期は登山口周辺の道路が大渋滞します。

【登山道概要】
宮城県(太平洋)側の中央登山道と人気を二分する岩手側の登山道です。
変化に富んで最も人気だった須川登山道が、火山gasの影響により一部通行規制となっているため、その代替として、自然観察路分岐(苔花台)から、かつて「自然散策路」と呼ばれた登山道が利用されており、最近は産沼登山道と呼び慣らわされています。
登山道はよく整備され、道標も完備されており、迷うような場所が少ないため、登山初心者や初級者にもよく利用されています。
登山口には湯量豊富で乳白色の硫黄泉が人気の須川高原温泉があります。登山口からほど近い湿原の名残ヶ原までは木道が整備され、観光地化しており行楽客もたくさん訪れます。自然観察路分岐(苔花台)からは本格的な登山道となり、産沼分岐から南に折れ山頂を目指します。
前半は樹林帯で展望はあまりよくありませんが、山頂に近づくにつれて展望が開け、広大な須川高原と北に焼石連峰などを望むことが出来ます。
日本一とも言われる山岳紅葉は鮮やかで美しく、場所によってさまざまな表情を見せてくれます。紅葉最盛期は大混雑して渋滞します。
危険箇所は特にありませんが、降雨と雪解け水によりゼッタ沢、三途の川が増水します。特に三途の川の渡渉は転びやすいため注意が必要です。樹林帯が多く、山頂付近は北東斜面になるので、風の影響はあまり受けません。
かつての「自然散策路」は、自然観察路分岐(苔花台)から山頂までの区間を指していましたが、本頁では登山口の須川高原温泉を起点として紹介します。

【標準所要時間】 登り135分 下り80分
登り(下り)
1.須川高原温泉 ~25分(20分)~ 2.自然観察路分岐(苔花台) ~55分(45分)~ 3.産沼分岐 ~ 55分(35分)~ 4.栗駒山山頂
※ 一般的な登山者の歩行時間が基準で、人により大きな差があります。休憩時間は含みません。

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登山口 須川高原温泉
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岩手と秋田県境にある須川高原温泉
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須川高原温泉の広い駐車場。紅葉最盛期は早朝に満車、道路は大渋滞に
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須川高原温泉と背後に栗駒山
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須川高原温泉正面玄関。左側に登山者名簿があります
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入山する際は、必ず名簿に必要事項を書き込みましょう
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有名な大露天風呂(大日湯)入り口と巨大な大日岩
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足湯を楽しむ観光客で賑わいます
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建物の脇を通る登山道。大量の湯が流れています
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温泉周辺は遊歩道として観光客向けに整備されています
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温泉の湧出量は日本第2位の毎分6,000lit。白濁した硫黄泉です
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少し登って小高い岩に上がると、全景が見渡せます
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温泉の西端にある秋田県側登山道入り口。夏

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1.須川高原温泉 ~20分(20分)~ 自然観察路分岐(苔花台)
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登山道の始まりは歩きやすい舗装路
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木造の小屋は須川名物おいらん風呂(蒸風呂)
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潅木帯の中に点在する大きな岩に登ると、須川高原を見渡せます
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名残ヶ原周遊のため観光用も含め3本の登山道があります
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残雪期は山頂に向かって左側の登山道が無難です
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しだいに景色が開け名残ヶ原の展望台に。ゆげ山と剣岳が見えてきます
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名残ヶ原の展望台で迎える朝日。地面から蒸気が噴出しています
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名残ヶ原の夏。春から秋にかけてさまざまな高山植物を楽しめます
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黄葉最盛期の名残ヶ原。たくさんの観光客と登山客で混雑します
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名残ヶ原の展望台から振り返ると西に鳥海山が
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名残ヶ原の展望台から振り返ると北に焼石連峰が
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少し下り、沢を渡ると名残ヶ原の入り口へ
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残雪期の名残ヶ原
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朝日に輝く湿原一面に咲く金光花(きんこうか)
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夏の名残ヶ原。須川側から望む栗駒山はなだらかです
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黄葉最盛期の名残ヶ原。たくさんの観光客と登山客で渋滞も
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名残ヶ原の終端。登山道を紹介する標識と腰掛けがあります
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名残ヶ原までは遊歩道ですが、登山道らしくなります

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2.自然観察路分岐(苔花台) ~ 55分(45分)~ 産沼分岐
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3.産沼分岐 ~ 55分(35分)~ 栗駒山山頂
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4.栗駒山山頂
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数百人も立つことができる広い山頂。立派な標柱があります
数百人も立つことができる広い山頂。立派な標柱があります
標柱より少し北にある一等三角点
標柱より少し北にある一等三角点
東(岩手県一関市、宮城県栗原市)の方角。北上山地を遠望できます
東(岩手県一関市、宮城県栗原市)の方角。北上山地を遠望できます
西(秋田県、山形県)の方角。鳥海山、月山、朝日連峰、神室岳が見渡せます
西(秋田県、山形県)の方角。鳥海山、月山、朝日連峰、神室岳が見渡せます
南(宮城県栗原市)の方角。大崎平野、仙台平野まで見渡せます
南(宮城県栗原市)の方角。大崎平野、仙台平野まで見渡せます
北(岩手県一関市)の方角。焼石連峰、早池峰山、岩手山が見渡せます
北(岩手県一関市)の方角。焼石連峰、早池峰山、岩手山が見渡せます
紅葉最盛期などは撮影待ちで大混雑します
紅葉最盛期などは撮影待ちで大混雑します
山開き直前。山頂は風当たりが強いため、雪は早く消えます
山開き直前。山頂は風当たりが強いため、雪は早く消えます