登山計画の立案
登山の第一歩は登山計画を立てることから始まります。目標を立てたら、その山に関するあらゆる情報を集め、登山者と同行者の体力や経験、技術等に見合った登山道や行程を決定し、計画に必要な装備等を準備し、危機管理も想定します。

情報収集
○山の解説書
山と渓谷社などが発行する登山専門の解説本など
○地図(25,000分の1)
地図は食料や水と同じくらい重要な情報です。危険箇所や水場、通過予定時刻、避難経路などを事前に書き込んでおきます。
○Web上の各種登山関係情報
Internet上には、自治体や警察などの官公庁、ヤマレコ(登山専用のcommunity site)、ヤマケイオンライン(登山情報site)、山岳会や個人の登山記録を公開したsiteやblogなど山に関する情報がたくさんありますので、最新情報を入手しましょう。
○交通情報
地方自治体や国土交通省などのweb siteで登山口までの道路規制などを確認できます。アプローチの交通手段は運休などを考慮に入れて複数、確保しておきます。
○気象情報
天気は登山の成否を左右する最も重要な要素です。週間天気予報、長期天気予報などを確認し、最適な条件下で入山しましょう。

登山計画書の作成
仕入れた情報をもとに、入山日と登山道や行程を決定し、登山計画書(登山届)を作成します。登山道選びは、登山者の経験、技術に合わせて検討しますが、団体登山の場合は山に慣れてない同行者に合わせるのが原則です。行程について、基本的には早朝に出発し、午後の早い時間に行動予定が終わるように余裕を持って計画を立てることが大切です。出発時間、主要地点の通過目標時間、下山時間などを予想し、登山計画書と地図に記入します。地図上で高低差、岩場、崩壊地など危険箇所を調べておきます。また、避難小屋の位置、有事の避難経路なども地図上に書き込んでおきましょう。

装備・食糧等の準備
登山道と季節に見合った装備や服装、食料や水を準備し、入山前には必ず「道具が確実に機能するか確認しましょう。装備表と食糧表も作成して、忘れ物がないように注意すると良いです。

危機管理の想定
登山で予想される危険を想定し、余裕ある計画を立てます。病気や怪我、自然災害など万一の場合に備えた危機管理の想定も重要で、緊急避難路の設定や緊急連絡先(救助者)への事前連絡などもしておきます。危機は必ず起きるものという前提で考えことが大切で、想定外はないものです。日本では、台風、豪雨、地震、噴火など自然災害が頻発することから、それらに巻き込まれる可能性も十二分に考えられます。

登山計画書(登山届)の提出
定められた届け出先へ投函したり、あらかじめ郵送しておきます。

登山計画書(登山届)の共有化
登山計画書は同行者と共有し、関係機関へ提出することはもちろん、家族や友人、職場などの人々と共有しておくと、万が一の場合などに、経験者などから適切な助言が得られたり、遭難した場合は迅速な救助活動が可能となります。

気象情報
登山では気象情報がとても重要で、登山成功の可否は天候次第とも言えます。山の天気は、平地と比較にならないくらい急激な変化をし、突然の強風や大雨、落雷、吹雪、急激な気温低下、短時間での大雪などに見舞われることがあります。天気の急激な変化に対応できないと、低体温症になるなど生死を分けることもあります。登山予定日の数日前から、最新の気象情報で天気の状況を確認し、無理なくゆとりある計画を立てましょう。

最新の気象情報はから、webやradioなどから簡単に入手できます。

てんきとくらす [天気と生活情報] – 栗駒山の天気
天気予報や標高別(高度1500m付近、高度1000m付近、高度800m付近)の気温、風速の数値計算結果(※)をみることができます。登山をするための快適さを、気象条件から登山指数A~Cで掲載しています。24時間先まで3時間毎の表示。

Weathernews ピンポイント天気(栗駒高原オートキャンプ場(栗原市))
Weathernews ピンポイント天気(須川高原温泉(一関市))
主要な登山口である「いわかがみ平」最寄の「栗駒高原オートキャンプ場」と「須川高原温泉」の天気予報です。36時間先までの天気、降水量、気温、風向、風速を3時間毎に見ることができます。また、週間天気(天気、最高気温、最低気温、降水確率)も1日単位で表示されています。

火山活動
栗駒山は火山活動が続く活火山です。噴気量の増加、異臭、振動など異変に気付いた場合は速やかに下山しましょう。
山頂北側の須川爆裂火口内には中央火口丘の剣山があり、硫気活動が盛んで、立入禁止地域もあります。有史以来数回の活動が記録され、昭和19(1944)年の小噴火による泥土噴出により昭和湖と須川湖が形成されました。剣岳南東側には小規模な水蒸気爆発の痕跡と思われる凹地や池が多数分布しています。
<注意事項>
○ 須川登山道の地獄谷は硫化水素などの有毒な火山性gasが噴出しています。すみやかに通り抜けましょう。
○ 昭和湖は硫化水素などの有毒な火山性gasが湖底及び湖岸から噴出していますので、風が弱いときは近づかないようにしましょう。
○ 入山中は五感を研ぎ澄ませ、噴気の増加、異臭、振動など異変に気付いた場合は、速やかに安全地帯に避難するか下山しましょう。
○ 登山道以外の立ち入りは危険です。特に、立ち入り禁止箇所には絶対に侵入しないよう注意しましょう。
○ Radioや携帯電話などを携行し、常の最新の情報を収集しましょう。
気象庁 栗駒山の活動状況
気象庁のweb siteで、栗駒山の火山に関する活動状況の情報が提供されています。

山岳保険のすすめ
万が一、遭難した場合に発生する遭難救助や捜索費用のため、山岳保険に加入しましょう。