毎年5月第3日曜日に開催される山開き前後から、登山道が雪で覆われる直前の11月上旬頃までが、一般登山者の登山に適した時期です。春には新緑、夏には花と高山植物が咲き誇り、秋には日本一とも言われる素晴らしい紅葉を楽しめます。登山の最適期は高山植物が咲き始める6月から、紅葉最盛期の10月上旬までです。

春
夏
秋
冬

栗駒山には登山入門者から熟練者まで経験に応じて楽しめる9本の登山道があります。山開き直後は登山道に雪が多く残っていることが多く、初心者や初級者など登山経験の浅い方は中央、東栗駒、須川登山道がおすすめです。この3つの登山道は、一般の登山者にとって、もっとも長い期間にわたり、比較的安全に登山することができます。

大地森、湯浜、自然観察路、天馬尾根登山道は雪融けが遅く、特に表掛(御沢)と裏掛登山道では8月まで雪渓が残ることがあります。

山開き前後や10月上旬の紅葉時期には、天候により気温がとても低い時や雪が降ることもあります。どのような気象状況の変化にも対応できるよう、防水と防寒対策、雪渓歩きのためのCrampons(独逸語ではSteigeisen)など十分な安全装備を整えて登山しましょう。

それ以外の時季にも登山できますが、栗駒山は独立峰で季節風の影響を強く受け、冬には猛烈な風が吹き荒れます。特に12月から3月までは、十分な体力としっかりした装備を持ち、冬山経験を積んだ熟練者以外は立ち入ることができない危険な領域となります。SkiやSnowboardなどを楽しむ方は、安易に踏み込むと遭難や低体温症を引き起こすことになりますので注意してください。

 

日本は四季の区別が顕著で、季節の移ろいを感じ楽しみますが、山にもはっきりした四季があります。ひとつの登山道でも季節によって風景が異なり、残雪や新緑、雲海、花、高山植物、紅葉など、同じ山とは思えないような多彩で美しい表情を見せてくれます。また、登山道によって、それらが見られる時季が異なります。このsiteでは、登山道と季節毎に栗駒山の楽しみ方を紹介します。