表掛(御沢)登山道、御室の開花情報

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栗駒山の最深部にある御室(おむろ)は、栗駒山の代表的なお花畑で、高山植物の宝庫です。
8月4週目に最後まで残っていた雪渓が消え、栗駒山の代名詞のような雛桜(ヒナザクラ)の見頃は過ぎましたが、金黄花(キンコウカ)、丁子菊(チョウジギク)、南部高嶺薊(ナンブタカネアザミ)、岩弟切(イワオトギリ)などが咲いています。
空が高くなってきました。
美しい紅葉の季節はもうすぐです。

須川登山道が通行禁止となったため、御室は栗駒山の最奥部となり、どの登山道を利用しても登山口から3時間以上を要します。
御室に至る表掛(御沢)登山道は、もっとも古い登山道のひとつで、中級者以上向け。
石飛八里と名がつく、御沢と言う自動車より大きな岩がごろごろした沢を、岩を飛び跳ね楽しみながら高度をあげて行きます。
一般の登山道では味わえない楽しい登山道ですが、御沢の両岸は崩落が進み、いつ落石に巻き込まれ重大事故が発生してもおかしくないような危険地帯です。

長い御沢を登りきると目の前に独特の地形が開け、たくさんの高山植物が目に入ります。
御室では積雪の多い年は9月まで雪渓が残り、雪渓が溶けた場所から、雛桜などの高山植物が次々と咲いていきます。
8月に水芭蕉が咲くなど、春の花が夏や秋に咲いたり、春夏秋の花を同時に見ることができ、秣岳(天馬尾根)登山道や裏掛(新湯)登山道と並ぶお花畑です。

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