秘密の花園、裏掛(新湯)登山道の開花情報

posted in: 登山道, 高山植物 | 0

裏掛登山道では、今年最後となる雛桜の一群が見ごろを迎えています。

裏掛(新湯)登山道は、表掛(御沢)と共に古くから利用された登山(下山)道。ここでは雪渓が紅葉直前の9月中旬頃まで残り、雪渓が融けて表土が現れた直後の湿地に、田中澄江さんの「花の百名山」に描かれた栗駒山を代表する花である雛桜(ヒナザクラ)や岩鏡(イワカガミ)など高山植物が次々と花を咲かせます。
栗駒山に夏を告げる金黄花(キンコウカ)の見ごろが過ぎ、気の早い葉っぱがほのかに赤く色づき始めているというのに、そのすぐ近くでは、春を告げる花の雛桜や岩鏡、夏に咲く青の栂桜(アオノツガザクラ)、秋の訪れを知らせる蝦夷御山竜胆(エゾオヤマリンドウ)が見られ、春と夏と秋の花が同時に楽しめます。ここを訪れると、「花の百名山」の名に恥じない、豊富な高山植物が咲き誇る栗駒山の魅力をあらためて実感します。

ここはまた、岩手・宮城内陸地震の爪痕が手つかずで残るGeoparkの見所のひとつ。初めて訪れる方は、慣れた方に同行してもらうことをお勧めします。

コメントを残す